基礎編2:ドイツ語の発音の原則=大体ローマ字読みすればOK!

 今回の学習目標:

● ドイツ語のつづりと発音の原則を知る。
● ローマ字読みに慣れる。
● アクセントと母音の長短の区別を知る。

1.発音の原則…ドイツ語は大体ローマ字読み!

前回はドイツ語のアルファベートを学びました。今回は単語の発音の仕方を学びます。ドイツ語は基本的にローマ字読みです。例として以下の単語を読んでみましょう。

Arbeit(アルバイト):労働、仕事

bekommen(ベコメン):得る、もらう

Ende(エンデ):終わり、終了

Igel(イーゲル):ハリネズミ


英語に慣れていると、「be」を「ビー」と読んだり、どうしてもひねった発音をするクセがついているかもしれませんが、書かれている通りに読むように意識してみましょう。

次に実践クイズです。以下の単語をローマ読みしてみましょう。ボードゲームの説明書でよく目にする単語です。

1) Punkt
2) Runde
3) offen
4) Karte
5) Tabelle



↓↓↓解答はコチラ↓↓↓



1) Punkt(プンクト):点、点数
2) Runde(ルンデ):ラウンド、ターン
3) offen(オッフェン):開かれた、オープンの
4) Karte(カルテ):カード
5) Tabelle(タベレ):表、一覧表


2.アクセントの位置は単語のはじめ!

アクセント、つまり強く発音するところは、単語の最初の母音(第一音節)にあります。先ほど読んだ単語の中では、以下の太字の部分を強く読みます。

Arbeit(ルバイト)
Ende(ンデ)
Runde(ンデ)
Karte(ルテ)

母音はa,i,u,e,oの音、音節は音の節目、つまり音のカタマリです。Arbeitは日本語では「ア・ル・バ・イ・ト」の五つの音節がありますが、ドイツ語では「Ar・beit」で区切れるので二音節となります。「カルテ」も「Kar・te」の二音節です。


3.アクセントのある母音は長く読んだり短く読んだりする

アクセントのある母音は長く読んだり、短く読んだりします。以下の例を読んで、文字的にどういう違いがあるか、規則を探してみましょう。ヒントは母音の後の文字数です。

①母音を長く読む単語
Name(ナーメ)=名前, wir(ヴィーア)=私たちは, gut(グート)=良い, lesen(レーゼン)=読む, Ofen(オーフェン)=オーブン  

②母音を短く読む単語
alles(アレス)=すべて, ich(イッヒ)=私は, und(ウント)=そして, essen(エッセン)=食べる, offen(オッフェン)=開かれている、オープンの


↓↓↓解説はコチラ↓↓↓


では解説です。音を伸ばすのか伸ばさないのかは、母音の後の子音(a,i,u,e,o以外の文字)が何文字あるかで決まります。母音の後の子音が一文字なら長く読み、二文字以上なら短く読みます。Nameだと、「a」の後の子音は「m」一文字だけなので「ナー」と伸ばして読みます。allesだと「a」の後に「l」が二つあるので「ア」と短く読むわけです。


4.おまけ…大文字で始まる単語と小文字で始まる単語があるのはなぜ?

今回出てきた単語の中には、大文字始まるものと小文字で始まるものがありますね。それらの違いは何でしょうか?ヒントは言葉(品詞)の種類の違いです。

Arbeit=労働、仕事
bekommen=もらう、得る
Ende=終わり、終了
Igel=ハリネズミ
Punkt=点、点数
Runde=ラウンド、ターン
offen=開かれている、オープンの
Karte=カード
Tabelle=表、一覧表
Name=名前
wir=私たちは
gut=良い
lesen=読む
Ofen=オーブン  
alles=すべて
ich=私は
und=そして
essen=食べる

頭文字が大文字になっているのは「名詞」です。ドイツ語は、文のはじめと名詞の頭文字常に大文字で書きます。文を読むとどれが名詞かすぐに分かるので、主語や目的語が見分けやすいです。例としてカードゲーム『6nimmt!』(ニムト)の説明書の最初の文を見てみましょう。

"Spielziel ist es, keine Karten zu kassieren."(シュピールツィール イスト エス、カイネ カルテン ツー カスィーレン)
「ゲームの目的は、カードを一枚も引き取らないことです。」

この文では「Spielziel」(シュピールツィール=ゲームの目的)と「Karten」(カルテン=カードの複数形)が名詞ですね。


今回は発音の原則を学びました。単語の読み方は学習を続けていけばそのうち身につくので、細かい規則は忘れてしまってもOKです。基本はローマ字読み!という点だけ覚えておきましょう。

それではまた次回、Bis zum nächsten Mal!

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