文法のまとめ2:ドイツ語の人称代名詞

人称代名詞は、人やモノなどの名前、名称を「私は、それは」などの意味で言い換えるときに使います。

1.主語(1格)として使う人称代名詞

単数複数
1人称ich私はwir私たちは
2人称(親称)du君はihr君たちは
3人称
er彼は
sie
彼らは
sie彼女は彼女らは
esそれはそれらは
2人称(敬称)SieあなたはSieあなた方は

人称とは?
1人称=話し手、書き手
2人称=聞き手、読み手
3人称=話題になっている人やモノ。1人称と2人称以外のすべて

duとSieの違いは?
duは家族や友人、学生同士など、親しい間柄で使い、Sieはビジネスなどのあらたまった場面や目上の人に対して使う。

2.人称代名詞の3格と4格

単数
1人称2人称3人称
1格(~が/は)ichduersiees
3格(~に)mirdirihmihrihm
4格(~を)michdichihnsiees

複数
1人称2人称3人称2人称敬称
1格(~が/は)wirihrsieSie
3格(~に)unseuchihnenIhnen
4格(~を)unseuchsieSie

基本的に3格は「~に」、4格は「~を」の意味なので、「mir」なら「私に」、「mich」なら「私を」の意味になる。ただし、目的語の格は動詞によってそれぞれ決まっているので、日本語と合わない場合もある。

例文
Ich helfe dir gern. 私は喜んで君を助けるよ。→helfenは3格目的語を取るので、dichではなくdirを使う。

Ich frage ihn. 私は彼に尋ねる。→fragenは4格目的語を取るので、ihmではなく、ihnを使う。

Die Karte gehört mir. そのカードは私のものです。→gehören(~のものである)は、物を主語(1格)として、誰のものなのかを3格であらわす。直訳すると「そのカードは、私に属している」。

Das Spiel gefällt mir sehr gut. 私はそのゲームがとても好きなんだよ→gefallen(~の気に入る)は、誰のお気に入りなのかを3格であらわす。直訳すると「そのゲームは私にとってとてもお気に入りである」。

辞書での目的語の格の表記
目的語の格の表記は辞書によって異なる。たいていの場合は、「~3」、「~4」の数字以外に以下の表記がある。

人の3格:j3, jm. 
物の3格:et.3

人の4格:j4, jn.
物の4格:et.4 

jm=jemandem, jn=jemanden, et=etwasの略記。

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